「新型コロナウイルスと次亜塩素酸水」

  • 2020.05.21 Thursday
  • 17:04

帯広畜産大学から次亜塩素酸水が短時間で強力に新型コロナウイルス(SARS-COV-2)を不活化することを証明する論文が発表されました。次亜塩素酸水のSARS-COV-2不活化活性は溶液の酸性pHではなく含まれる遊離塩素濃度に依存することが明らかになりました。

 

SARS-COV-2にに対する有効性が科学的に認めらているのはアルコール消毒液です。しかし、供給の不足が懸念されています。そこで注目されたのが次亜塩素酸水です。

 

 

 

研究内容と結果

 

1)次亜塩素酸水(EW酸性電解水)のSARS-COV-2に対する不活化活性について

pH2.5、含有遊離塩素(FAC)濃度74mg/LのEWを用います。ウイルス液とEWを1:9の比率で混合し1分間室温で反応させ、その後ウイルス力価(感染性を有するウイルスの残存量)をTCID50法により算出します。

※一定量のウイルスを含むウイルス液に感染した細胞は細胞変性を起こします。このウイルス液を希釈しある一定以上薄くなると接種しても細胞変性は起こらなくなります。そこで細胞を試験管のようなもので何本も培養しておきウイルス液を順番に希釈して接種し、ちょうど半分の試験管の細胞が感染する濃度を指して TCID50 と呼びます。

実験の結果、EWは1分の反応時間で99.99%以上のSARS-COV-2を不活化し、感染性を有する残存ウイルス量は検出限界以下となっていました。

 

2)EWのウイルス不活化活性が溶液の酸性pHに依存するか否か

中性リン酸緩衝液(PBS)やEWに加え塩酸を加えてpHが酸性になるように調整したPBSをそれぞれウイルス液と混合し1分間反応後の残存ウイルス量を評価しました。

実験の結果、1分の反応時間では単にpHを下げただけの酸性PBSはウイルスを全く不活化しませんでした。EWのウイルス不活化活性は溶液のpHに依存していないことがわかりました。

 

3)EW中の含有FAC濃度がウイルス不活化活性に及ぼす影響について

電解水で作製した直後の高濃度のFACを含むEW、および作製後に容器のキャップをせずに室温で17日間静置しFAC濃度を低下させたEWをそれぞれウイルス液と混合し1分間反応後の残存ウイルス量を評価します。

実験の結果、EWのウイルス不活化活性は含有FAC濃度依存的に低下することが示されました。

また、タンパク質を多く含むウイルスに対しては十分量のEW を用いればウイルスを検出限界以下まで不活化することがわかりました。

 

次亜塩素酸水の取り扱い注意事項 〜より効果的な消毒作用を維持・発揮させるために〜

1)適切に保管する。密栓し冷暗所での保管が推奨される。作製後長期間経過したものは使用を避ける

2)使用の際は十分な液量を用いる

3)極度に汚れている場所や手指の消毒に関しては、次亜塩素酸水を用いた複数回の拭き取りや洗浄を実施する。

 

 

当院では、以前から診療の前にパーフェクトペリオ@naomiさんという次亜塩素酸水でうがいをしていただいています。

また、現在は診療中にお口の中で使用するお水は次亜塩素酸水を使用しています。ご参考までにどうぞ。

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