「熱水消毒 WD ISO15883」

  • 2019.06.19 Wednesday
  • 18:08

熱水消毒は比較的容易におこなえる信頼性の高い消毒法です。

熱水消毒においては、温度消毒時間が重要です。

 

2006年4月、WDに関する国際規格(ISO15883)の主要部分が承認されました。この国際規格は熱水消毒を評価するために従来の温度と消毒時間を用いる方法とともに、Ao値(Aノート)という概念を導入しています。

 

Ao値(Aノート)とは、高圧蒸気滅菌法の指標に用いるF 値を応用したものです。

F値特定の温度、特定の滅菌剤で滅菌した際に、滅菌(無菌性保証水準)するのにかかる時間のことです。

様々な熱水消毒の条件を対数的死滅則を用いて80℃の熱水消毒に換算します。そして換算したときの等価消毒時間であると定義されています。Ao値(Aノート)の単位はで、F値の単位はです。

Ao値(Aノート)を用いるとさまざまな熱水消毒の条件のを一つのパラメータで定義できます。その結果、各国で使用される熱水消毒の条件を比較検討、対象とする医療機器ごとに必要とする熱水消毒のレベルを提示するために役立ちます。

 

Ao値(Aノート)の実例として、血液で汚染された手術器械では、国際規格(ISO15883)により

手術器械にAo値600を適応すること、手術機械に用いるWDにAo値3000以上を達成できることを求めています。ちなみに国内では90〜93℃、5〜10分、(Ao値3000〜12000)が広く使用されています。

 

WDの選定

洗浄物の取り扱いに示した内容に考慮し、施設の運用にあったWD本体および専用ラックを含む付属品を選定します。

熱水消毒能力としてAo値3000以上を達成できる

 

高温洗浄工程の代表的な設定条件(アルカリ性洗剤を使用する場合にて適用)

1冷水すすぎ

手術器械に付着した血液や皮膚消毒薬などの初期汚染を低減し、続く洗浄工程の条件を整えるために不可欠。ただし、血液を凝固させないために冷水で運転しなければなりません。(一般的に40℃で3分程度)

 

2洗浄+熱水消毒

使用する洗浄剤の至適注入温度まで温度を上昇させ、あらかじめ定めた濃度に相当する量の洗浄剤を注入します。至適注入温度を下回って注入された場合、発泡により適切な噴射圧力が損なわれることがあります。アルカリ環境下の特に高温域で促進される加水分解作用を利用して洗浄するとともに90〜93℃まで連続加熱して5〜10分の熱水消毒を加えます。

 

3中間すすぎ

洗浄工程で除去された血液や洗浄剤を排出するために不可欠で、標準的な反応時間は約1分です。一般的な設定はこれを2回繰り返しますが、使用する洗浄剤の特性に応じて時間および回数は最適な条件を設定する必要があります。

 

4最終すすぎ

標準的な設定温度は70〜75℃で防錆潤滑剤を使用する場合は工程の終了直前に注入します。

高温まで加熱する理由は、洗浄物に余熱を与え、続く乾燥工程における効率を高めるためです。最終すすぎで地下水や水道水を使用すると、水中に含まれる各種イオン成分によって白い輪シミが発生したり、金属表面に干渉皮膜を生じさせたりするため、最終すすぎ水は脱イオン水の使用が望ましい。

 

5乾燥

標準的な設定温度は100〜110℃です。チャンバー内の実際の温度は70〜80℃程度で不均一に推移します。良好な乾燥は包装、滅菌工程を安定させる要因であるため、あらかじめ積載する洗浄物の配置方法を考慮する必要があります。

 

ご参考までにどうぞ。

 

 

「慢性頭痛のガイドライン」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU 

  • 2019.06.12 Wednesday
  • 08:26

頭痛になったことはありますか?

私は頭痛を感じることがありますがいつも原因はわからず、おおよそ一週間ほど耐えると痛みは消えていくので、肩こりとか腰痛みたいなものだな〜深く考えずに頭痛と付き合っています。

 

頭痛にはいくつかの分類がありますが、片頭痛に関しての国内の年間の有病率は8,4%で、前兆のある片頭痛が5,8%です。片頭痛の有病率は20〜40歳代の女性で高いです。未成年における有病率は高校生で9,8%、中学生で4,8%です。性別、年代別にみると最も片頭痛有病率の高い30歳代女性では有病率が20%に達し、40歳代女性でも約18%と高い有病率を示しています。

片頭痛の病態生理はまだ確定的な機序は確立されていません。頭痛は大きく以下の3部に分類されます。

 

国際頭痛分類第2版の頭痛分類

第1部 一次性頭痛

1片頭痛

2緊張型頭痛

3郡発頭痛およびその他の三叉神経、自律神経性頭痛

4その他の一次性頭痛

 

第2部 二次性頭痛 (頭蓋内に限らず頭痛の原因となる何らかの疾患があって発生する頭痛)

5頭頸部外傷による頭痛

6 頭頸部血管障害による頭痛

7非血管性頭蓋内疾患による頭痛

8物質またはその離脱による頭痛

9感染症による頭痛

10ホメオスタシスの障害による頭痛

11頭蓋骨、頸、眼、耳、鼻、副鼻腔、歯、口あるいはその他の顔面、頭蓋の構成組織の障害に起因する頭痛あるいは顔面痛

12精神疾患による頭痛

 

第3部 頭部神経痛、中枢性、一次性顔面痛およびその他の頭痛

13頭部神経痛および中枢性顔面痛

14その他の頭痛、頭部神経痛、中枢性暑いは原発性顔面痛

 

頭痛の診断をするときに大切なことは一次性頭痛と二次性頭痛の鑑別です。二次性頭痛は多種多様です。生命の危機にも存在するので注意深くみる必要があります。

 

1突然の頭痛

2今まで経験したことがない頭痛

3いつもと様子の異なる頭痛

4頻度と程度が増していく頭痛

5 50歳以降に初発の頭痛

6神経脱落症状を有する頭痛

7ガンや免疫不全の病態を有する患者の頭痛

8精神症状を有する患者の頭痛

9発熱、項部硬直、髄膜刺激を有する頭痛

 

上記の症状を有する頭痛は二次性頭痛を疑って診断することが推奨されます。

 

また、一次性頭痛と二次性頭痛の鑑別には画像診断も重要です。くも膜下出血は約25%が誤診されているといわれています。画像診断では発症早期のCTあるいはMRIのFLAIRの診断率が高いといわれています。

 

(CT/MRIによる診断的有効性)

 

歯科医院における頭痛医療

顎関節症は圧倒的に女性が多く、性差が影響する疾患いわれています。一次性頭痛、特に片頭痛、緊張型頭痛は顎関節症

を発症していることが多いです。また郡発頭痛、片頭痛患者では痛みが顔面や歯に及ぶことがあるため、歯痛や顎関節の痛みを主訴にしかを受信することがあります。これらの頭痛と顎関節症、歯原性歯痛の鑑別診断ができることが望まれます。一方、歯科疾患が二次性頭痛の原因になりうることが示されています。

 

国際頭痛学会の頭痛分類では、緊張型頭痛は頭蓋周囲の圧痛を伴うものと伴わないものに大別され、触診による頭蓋周囲の圧痛の増強は最も重要な異常所見です。圧痛は頭痛の強さと頻度とともに増強し、実際の頭痛の発現中にさらに悪化するとされています。頭蓋周囲の圧痛とは、前頭筋、側頭筋、咬筋、外側・内側翼突筋、胸鎖乳突筋、板状筋、僧帽筋の圧痛です。つまり、緊張型頭痛と筋性顎関節症は疼痛発生源は同じで疼痛感受部位が異なる類似した疾患といえます。筋障害であるために肩こり、首こりを併発していることが多いです。

また、顎関節症と頭痛、歯痛と頭痛の間には病態的関連があることが示されています。片頭痛は有病率の高い疾患であるため、他の有病率の高い疾患と偶発的に共存する可能性があります。顎関節症患者の半数が片頭痛を併発しているという報告もあります。

また、片頭痛の痛みが三叉神経第1枝領域のみだけではなく、2枝、3枝領域にも感じられることがあり、顎関節症あるいは歯痛と誤診されることがあります。これは片頭痛発作により中枢神経系が感作された結果であり、逆に頭頸部の深部痛が中枢神経を感作させる報告もみられ、結果的に顎関節症は頭痛の発作回数増や慢性化の寄与因子の一つであるといわれています。

 

ご参考までにどうぞ。

 

「ISO11138 生物学的インジケータbiological indicator:BI」 東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU 

  • 2019.05.29 Wednesday
  • 15:07

生物学的インジケータ(biological indicator:BI)は当該滅菌法に対して、強い抵抗性を持つ指標菌の芽胞を一定菌量含むもので、滅菌工程の開発、およびバリデーション、再適格性確認、日常の工程管理に用います。生物学的インジケータ(biological indicator:BI)は当該滅菌工程の微生物殺滅効果を直接的に検証できる唯一のインジケータで、無菌性を保証する手段です。滅菌処理後生物学的インジケータ(biological indicator:BI)を取り出し、製造販売元の推奨する手段で培養を行い、結果を判定します。生物学的インジケータ(biological indicator:BI)は化学的インジケータのように特定の重要プロセスにのみ反応するわけではなく、滅菌工程における滅菌工程における微生物殺滅効果を直接的に検証することができるため、滅菌工程の適格性を総合的に判断するのに適しています。

医療機関における滅菌工程のバリデーション、再適格性確認および日常の工程管理などにおいては生物学的インジケータ(biological indicator:BI)に加えて、物理的制御のモニタリングおよび、化学的インジケータと常に組み合わせて用いることが望ましい。使用の際は、適用の滅菌工程に適した工程試験用具(PCD)の形態で使用します。

培地一体型、紙片型、指標菌混濁液など様々な形態の生物学的インジケータ(biological indicator:BI)が市販されていますが、医療機関においては無菌操作が不要で取り扱いが簡便かつ、培養時間が比較的短時間であることが検証されている、培地一体型の使用が望ましいです。

 

関連国際規格

生物学的インジケータ(biological indicator:BI)の製造および評価、選択と使用などについては国際規格で要求事項や指針が設けられています。

ISO11138-1は生物学的インジケータ(biological indicator:BI)の要求仕様の根幹となる規格であり、製造方法、ラベル記載要求事項、性能要求事項、包装方法などが述べられており、生物学的インジケータ(biological indicator:BI)が用いられるべき滅菌法、菌種、菌数、表示、包装方法、使用有効期限、保管方法、D値、Z値、生存/死滅時間、回収菌量確認試験法、廃棄法などが記載されています。

ISO11138-2は酸化エチレンガス滅菌工程のためのBIの規格

ISO11138-3は蒸気滅菌工程のためのBIの規格

ISO11138-4は乾熱滅菌工程のためのBIの規格

ISO11138-5は低温蒸気ホルムアルデヒド(LTSF)のためのBIの規格

 

 

使用方法

生物学的インジケータ(biological indicator:BI)を工程試験用具(PCD)に挿入し、滅菌が困難と考えられる場所に置きます。PCDには生物学的インジケータ(biological indicator:BI)と共にCIも一緒に挿入し、すぐの判断材料とします。

滅菌工程のバリデーションおよび再適格性確認などにおける使用目的は、微生物学的稼働性能適格性確認における目的とする無菌性保証水準の達成確認です。特に臨床上避けられない状況を除き、インプラント(生体植え込み器具)を滅菌する工程について生物学的インジケータ(biological indicator:BI)を毎回使用し、陰性結果を確認後に払い出しすることが推奨されています。

また、同一の滅菌器においてもプログラムの変更がある場合は、プログラム毎に生物学的モニタリングを行うことが推奨されています。

 

使用済みの生物学的インジケータ(biological indicator:BI)は医療機関の方針に基づいて廃棄します。市販生物学的インジケータ(biological indicator:BI)の指標菌として通例使用されているGeobacillus stearothermophilusおよびBacillus atrophaeusの病原性は極めて低いが陽性結果を示した生物学的インジケータ(biological indicator:BI)は蒸気滅菌処理してから廃棄することが望ましい。その際の手順などは製造販売元の推奨を確認することが必要です。

 

ご参考までにどうぞ。

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